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実は失敗コーデのよくある原因。ファッションの素材について
古着屋店長が自分勝手な持論を展開するブログ。
今回はファッションアイテムの素材について。
前回のブログで4種類のジャケットを紹介しました。
それぞれ違う素材が使われたジャケットを取り上げまして、その長所と短所を説明しました。
特にジャケットのような「役割」がはっきりしているアイテムは、用途に合わせて選ぶととても役に立ってくれます。
「冬になったらアウターを着る」って当たり前すぎてなんとなくで選んでしまいがちですが、自分がアウターにどんな機能を求めているのかをしっかり考えて選びましょう。
繰り返しになりますが、どんな素材にも一長一短あって、全てにおいて万能な素材はありません。
使いたい環境や用途、何を重視するのかを把握する必要があります。
「この用途にはこの素材」というのを理解しておくと、お店で服を買う時、朝クローゼットの前に立った時に判断しやすくなると思います。
服を選ぶのに考えるべきはまず「用途」
あなたは朝クローゼットの前で服を選ぶ時、どんなことを考えているでしょうか。
前にも述べたようにその日の予定を思い浮かべてテーマを決めると、なにを着るべきか必然的に決まってきます。
もちろん、その日の予定がどうとか関係なく「今日はこのTシャツが着たい」みたいな、特に根拠のない理由でもOKです。
「用途」で最もわかりやすいのが「その日の気候」ですね。
天気予報をチェックして、その日が寒いなら先にアウターを選び、そのアウターに合うインナー、パンツを選んでいく、と言った順番です。
とにかく暖かさを求めるならダウンジャケット、丈夫さを求めるならデニムなどのワークジャケット、正装やパーティならコートなど。
本当にダウンを着るほど寒いのか、不必要に防寒性の高過ぎるものを選んでないか考えてみましょう。
機能面は工夫でなんとでもなる。
ナイロンという素材は、軽くて柔らかく、ダウンのような中綿の入ったジャケットによく使われています。
機密性に優れ、風をシャットダウンしてくれますが、一方で大変にデリケートな素材です。
キャンプなど、アウトドアで過ごす時の服装は、「外だからとにかくダウン」とナイロン素材を選んでしまいがちですが、その手の服をお直しに持って来られる方、非常に多いです。
ナイロンは、ちょっと木の枝に引っ掛ければ簡単に破れてしまいますし、ほんの一瞬焚き火に近づけば溶けて穴が開きます。
アウトドのアレジャーなど、服がダメージを受けるリスクがある日は丈夫な素材のアウターを選び、体温はインナーで調節しましょう。
見た目の面でもそうです。自然の中で遊ぶのとレストランに出かけるとき、同じアウターではその場所に合いません。これは、前回のカテゴリーの意識でも書いた通りです。
素材が与える「季節感」を把握する。
ここで見落としがちなのが、その服の素材が持つ「見た目の暖かさの印象」です。
たとえば、木枯らしの吹く秋にも関わらず「今日はこのワンピースが着たい」と言って麻のワンピースを着てもいいのでしょうか。
ヒート◯ックを下にいっぱい着込んで寒さ対策が十分だったとしても、秋にいかにも涼しげな麻を着ていたら寒々しくて違和感があります。
実際には暖かかったとしても、麻などの透け感のある素材や、レーヨンなどのツルッとした素材などは、季節感という点においては間違った素材選びとなってしまいます。
夏には涼しげ、冬には暖かな雰囲気のある素材を選びましょう。
これは色や柄などの要素にも共通する注意点です。
ちなみに、暑がり、寒がりなアナタ。
「冬でも暑くてニットなんて着られない」ならサマーニットを選ぶとか、「夏でも寒くて麻なんて着られない」なら下に暖かい下着を着れば解決です。
実際の気温調節と見た目の気温調節は別で考えましょう。
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