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店長コラム

古着屋店主が本気で伝えたい服の話。なぜ古着なのか。

これまで服にまつわるいろんな話を書いてきました。
古着屋店主のブログですが、古着についてのコラムを初めて書きます(笑)
アパレル業界を経て起業した僕が、なぜ古着屋を選んだのか。というお話。

この話、環境問題とかサスティナブルとかSDGsみたいな話をするとちょっと退屈なので、
もっと身近で個人的な利点について。

古着は長期的に見ると安い。

全人類に古着を着て欲しい僕が伝えたい「古着を着るべき理由」
1つ目はコスパです。

皆さんは今着ているその服、いつから着ていますか?
来シーズンも着ますか?再来シーズンは?5年後、10年後は?

ファストファッションのセーターを冬の初めに購入して春まで着たとします。
次のシーズンにまた着ようとクローゼットから出してみると、毛玉が出たりほつれていて
仕方なく毛玉を取ってほつれをなんとなく直してそのシーズンごまかしながら着るものの、結局あまり着なくなって冬の終わりには処分。
よくある話ではないでしょうか。少なくとも僕はそのパターン、何回も経験があります。
個人的な調査によると、ファストファッションの服は1シーズン着る分の耐久性しかないものが多いです。
3,900円のセーターが5年も10年も長持ちしたら大量生産大量消費のファストファッションは儲かりませんからね。
結果、企業に定期的にお金を払っているわけです。サブスクと変わりません。

3,900円のセーターを10年間毎年買うのと18,000のセーターを10年着るのではコスパの差は歴然です。

長年着ることの付加価値を知って欲しい。

古着を着るべき理由2つ目は「愛着」でしょうか。
コスパだけで考えれば、毎年新しいものに買い換えた方が毎回新品の服が着れて気分がいいという人もいるでしょう。
でも僕は洋服の価値は「着続けてこそある」ものだと思っています。

前提として、古着(特に90年代以前のもの)はファストファッションのような大量生産大量消費の考え方が存在しなかった頃の服です。
消費者も当然、「毎年買い換えればいいや」なんて思って服を買う人はいませんでしたから、作り手もそれに応えるべく、ちゃんと耐久性のある服を作っていました。
値段はそれなりに高かったと思いますが、ちゃんとその分長持ちしました。
お直しの観点からもそうです。綿などの服は修理跡が結構良い味になったりするんですが、
化学繊維の服はそもそも修理が難しいですし、修理跡が目立ってカッコ悪くなってしまいがちです。

↑1894年から続くイギリスの老舗ブランドBarbour(バブアー)。
オイルドコットンは、手入れを続けることで半永久的に着ることができ、一生物として今でも人気が高い。

そういった服は綿やウール、麻など、天然繊維で作られているものが多いですが、天然繊維で作られた服は着れば着るほど味わい深くなり、体にも良く馴染みます。
化学繊維を使ってどんなに着心地の良さを演出しても、長年着古した綿の肌触りに勝るものはありません。
色の抜けた、なんとも言えない雰囲気を漂わせるバンドTシャツ、クタクタに着こまれたチャンピオンのスウェット、何度も洗濯されて良い風合いの出たラルフの麻シャツ。
新品当時の価格はいくらだったにせよ、愛着が湧くまで着続けた服には計り知れない価値があります。


最近は有名人だのインフルエンサーだの、誰かが流行らせたブランドの服が高額で売られていますが、10年後にそのブランドはどうなっているんでしょうか。
10年着続けられる服ならブランド価値は上がっているかもしれませんが、僕の知る限りそういったブランドの服は素材や縫製を見ると、ファストファッションと大差ありません。
「流行っていること」こそが価値なので、アイテム自体にこだわる必要はないわけです。

一生定番。流行りに流されない服の魅力。

突然火がついて流行りだしたブランドほど冷めるのは早いです。
思い出してみてください。去年インスタで流行ってみんなが欲しがったあの服。そのロゴがついてればどんなに値段が高くても売れたあのブランド。
今着てる人どこにもいません。むしろ今着てたらダサいです。当然、古着買取店で売っても二束三文でしょう。
流行りの服はその当時に着なければいけません。鮮度が大事です。
そんな、いつ流行りが終わるかもわからない服を買うのって怖くないですか?

当店の古着は90年代のものが主流ですが、2024年現在で考えるとおおよそ30年前の服ということになります。
多少着る頻度にはばらつきがあるとは思いますが、30年前の服が現在でも着る需要があるということです。
古着屋には流行りの廃れた服なんてありません。(買取りを兼用してるような中古販売店は別ですが。)

これは、その服が時代を超越した「定番」になっているということを証明していると言えます。
30年着れる服なのであればおそらくこの先さらに30年後も着れるでしょう。(大切に着れば、多分。)
先程紹介したバブアーなんて、130年前から現代までずっと、ある意味流行ってるわけです。まさに定番ですね。
「来年になったらもう着れないかも」なんて心配も一切ないです。安心です。
そして定番のアイテムって本当に着こなしやすくて使いやすい。飽きも来ないからついついヘビーローテーションしちゃいますよね。
これが古着を着るべき理由の3つ目です。

ただ買うだけじゃない、プロセスを含めて古着。

まだあります。4つ目は「買い物が楽しい」事です。
通販が進歩した現代、「欲しいものを買う」ということが本当に便利になりました。
生活用品はそれでいいと思います。別に選んでる時に楽しいわけではないので。

古着屋に限ったことではないですが、気の合う友達や恋人と一緒に選んだ服には思い出が宿りますよね。
同じジャケットを買ったとしても、家でポチッと買ったものと、友達と朝から待ち合わせて店を周り、いろいろ試着して散々悩んだ結果買ったもの。どちらの方がよりお気に入りになるでしょうか。

その点においては、特に古着屋は欲しい服を見つけた時の喜びが大きいです。
なんといってもほとんどの場合一点もの。色違いもサイズ違いもありません。
そんな商品の中から自分にピッタリ合った服を探し当てたときは、それこそ運命の出会いです。
古着屋は単に服を買いに行くというだけでなく、それ自体にエンターテイメント的な楽しさがあります。
「服を買うことを楽しんで欲しい。」
それが僕が古着屋を選んだ一番の理由です。
ちなみに古着屋の魅力はまだまだありますが、長くなってきましたので今回はこの辺で。

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店長ハダ

店長ハダ

富士山駅の古着屋&お直し屋[Us design]ユースデザインをやっております、アラフォーの天然パーマです。

アパレルブランドプレスを経て地元富士吉田市にて開業しました。 兼業で広告デザイナー、イラストレーターなどをしています。 サブカル全般が好きです。カラオケ大好き。おすすめのアニメ教えてください。

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